ダウナー蜘蛛女に一目惚れした男が死ぬほど愛され幸せになった話
幼い頃、たまたま山の近くで見かけた蜘蛛女「アラクネ」を見て以来、その美しき容姿の虜になった男がいた。
ただし、その山は迷ったら出られない魔の森と呼ばれており、強くなくては生きて帰れない。
そのアラクネと結ばれるためには自分が強くならねばと、男は日本有数の剣士になるまで鍛え上げた。
そして、アラクネを嫁にしようと魔の森の奥深くまで入ると、あの時見たアラクネの姿がそこにはあった。
男は開口一番でアラクネに対して求婚をし、アラクネは戸惑いながらもそれを受け入れた。
「私を好きになってくれる変な人、あなたくらいしかいなさそうだし」
それからアラクネは近くに咲いていた花の「ミモザ」を名前にし、人の姿に化けながら男と一緒に村で暮らし始めた。
そしてアラクネ大好きな男と、そんな男が大好きなアラクネは毎日のように絡み合い交わるのだった。